今回は、昨年7MHzのシングルバンド(ココにその時の記事)で2位だったものですから、そのリベンジを……ということで、気合いを入れて参加しました。朝から、1kW免許のある南山城シャックへ向かいます。折しも紅葉の季節。高山ダムのある名張川沿いの山々は、とてもいい感じ。時折車を降りて写真を撮りました。

京都府唯一の村である南山城村は、本当にのどかな所です。ぷち-213ということで、数千人の人口の小さな村ではあるのですが、最近は人気が出て、人口も増加傾向にあるそうです。

宇治茶の生産でも知られ、茶畑が点在しています。また、先日TV放映されていたスタジオジブリの作品「おもひでぽろぽろ」の一場面のような日本の原風景ともいうべき風景が見られます。何か、無線をするより、こんな茶畑の中に、ほっこり佇んでいたいような気分にもなります^^;
【験(げん)担ぎ】

関西人は、こんなもので験を担ぐからいけません。「ハム」「勝つ」……。無線のコンテストにピッタリじゃありませんか。お昼ご飯のためにコンビニで買い込んだサンドイッチです。
【ドーピング?】
お次はこれ。効くとか効かないとか、そんなことはともかく、どんなものでも、ともかく「気合い」を注入するためには手を染めるのです。
【コンテスト開始】
田舎の原風景とか何とかいいながら、写真など撮りながら来たものですから、シャックに着いたのがコンテスト開始20分ほど前。石油ストーブに灯油を補給し、1階からシャックのあるロフトへストーブを運び、PCのセッティングをしてからおもむろにリグに灯を入れ、VVVを叩く。……って、そんな悠長なことをしている間に開始時間はすぐにやってきました。あれれ、皆さんもうCQ KT TESTってやってるよ。リグの上にある時計、電波時計だと思って信用していたら、電波状態がよくなくて狂っていました。PCもネットに接続していないので、時間がズレています。この修正から入ったもので、最初から1分のタイムロス。CQを出しても、呼んでくる皆さんが私よりも大きい番号を送って来られます。記念すべき001はJK2VOCさんでした。毎度。
【7MHz】
出足は好調で、着実に局数は伸びていきます。午前中に連番が100に達したので、期待を持ちながら午後に突入。しかし、お昼を過ぎると、途端にレートが落ちました。少し呼びに回ったりしながらまたCQ。今年は、去年に比べると7MHzの開けている時間が長かったのでしょうか。……というよりも、私が去年の自己記録(170×38)更新にこだわったため、7MHzを引っ張りすぎた感があります。ま、とにかく17時までに去年の記録は局数、マルチともに更新。
【3.5MHz】
シングルバンドで出すなら、ここでやめてもよかったのですが、いろいろ欲が出ます。もしかしたら、後刻7MHzで北海道や沖縄ができるかも……とか、3.5MHzにも出てやれ……とか。かくして、結局3.5にも本格参戦となりました。でも、私がQSYした時には、もうすでに皆さん30番台や40番台の連番を送ってはります。私が001を送ったJA1CPさんなんか052だし、JE1BMJさんは私の015に対して064をくれはりました。ここでメゲてはいけない。いずれ皆さんも頭打ちの時間が来るんだし、私はここから追っかけていけばそこそこ局数は伸びるはず。結局、終了時刻まで呼んだり呼ばれたりで、86局まではログインすることができました。
【シャック】

リグはTS-850、リニアはHL-2K。何だか古くさいラインナップです。HL-2Kは、100Vで動かしていますので、非力な感は否めません。あと、PCはXPで、コンテストソフトは最近使い始めたCTESTWIN。ただ、キーイングは、パドル割り込みができないのでPCを使いません。活躍してくれたのがこれ。

忘れもしません。1980年代に、奈良県の某クラブ局からCQ WWにシングルオペで参加する日、京洛無線で手に入れたカツミのMK-1024というメッセージキーヤーです。中の配線をちょっといじってベンチャーのパドルをつなげるようにしてあります。ツマミで速度をすぐに調節できるのも意外と便利。
【困ったちゃん】
どのコンテストにも、困ったちゃんが出て来られます。今回の「困ったちゃんその1」は、せっかくのニューマルチなのに、略号ではなくJCCナンバーなどを送ってくる局。24**だったら、「NR?」、13**だったら「ST?」等々尋ねて差し上げるのですが、分かってくれてるかどうか……。結局こういう方はログも提出されないように思えますが、どうでしょう。「困ったちゃんその2」は、クラブ局! クラブ局は参加できないし、「クラブ局との交信」は失格事項にもなっています。それなのに、堂々と参加してナンバーを送って来るって何なんでしょう。「NO CLUB」と打っても引き下がってくれないし、私には既に011の番号を送ってきてましたから、他にも被害者がおられる様子。冷やかしでも、呼ぶからには規約ぐらい読んでから出てきていただきたいっす^^
【結局……】
ファイナルスコア(Claimed)は、左の通りです。初めにも書きましたが、昨年のリベンジに7MHzでログを出そうとも思いましたが、せっかく3.5MHzにも出たんだから、やはりマルチバンドにします。すでにブログに参戦記をアップされているJQ1TIVさんとは同マルチで2局差です。微妙ですが、ログ完全照合のKCWAコンテスト。結果が発表されるまで何とも言えませんね。常勝のJH4UYBさんは、もっと上を行っておられるような気もします。コンテスト中何度も強力な信号は聞きましたが、怖くて連番は聞けなかった(泣)。

【まとめ】
気合いを入れて参加した成果はあったと思います。直前にKCJコンテストの結果発表もあったので、さらにモチベーションが上がりました。気をつけたのは、自分、相手ともにミスのないようなナンバー交換。高速CWは間違いのもとなので自粛気味で。また、ゆっくり打ってこられる肩には、QRSでの対応を心がけました。あと、次回やっぱり欲しいな、と思うのはマルチ稼ぎ用のリグとアンテナ。今回は、3.5MHzに移ってから7MHzの局数は1局も増えなかったので、それではあきませんネ。マルチ73は、これまでの記録からするとMaxっぽいのですが、まだ伸びる余地があると思っています。これは次回の課題ですかね。
【各局へお礼】
いつものことですが、交信して下さった皆さん、ありがとうございました。また、KCWAの皆さん、楽しいコンテストをありがとうございます。すっかり暗くなった帰り道。こんなクリスマス気分のイルミネーションで目を楽しませてくださるお宅に足を止め、ほのぼのとした気分を味わいながら、自宅まで帰ってきました。各局さん、また来年もよろしくお願いしま~す。


※大島とか対馬とか……訂正しないといけませんね^^;