実家にあって、処分に困っていた昭和時代の「ステレオ」、嫁入り先が決まりまして、明日運んで行きます。搬入に向けて、ちょっとお掃除をしました。
これです。VICTORの製品で、BR-500という型番です。
こんなターンテーブルが付いていて、オートリターン機能もある模様。このへん、長年のカビというか油脂汚れというか、そういうのが付いていましたが、磨きましたので、ピカピカ(かな)になりました。
回転数は、16/33/45/78の4種類。33はLP、45はEP、78はSPだったと思いますが、16って? 回転数を落とすと収録時間は長くできるでしょうが、ワウフラッターとか、大丈夫なんでしょうか。私は、そんな回転数のレコードなんて、知りません。
このステレオの面白いところは、AMのダブルチューナー。2波同時受信できます。そんなの意味ないじゃん・・・って? かつて、朝日放送は左チャンネル、毎日放送は右チャンネル・・・みたいな(本当はそうじゃないんでしょうけど)ことをやって、ステレオ放送をしていた時代があったそうで、それに対応した仕様のようです。何てこった! あ、そうそう、SW(短波 3.8MC~12MC)も受信できるんですよ。
なかなかキレイな状態で、使用説明書も残っていました。かなり高機能なステレオであることが分かります。当時は髙かったんじゃないかな~。
表紙にビクターの犬(?)"HIS MASTER'S VOICE" の絵が描かれた「ステレオへの招待」。このレコードは、モノラルとステレオとの違いとか、チューニングの方法とか、そんなものが音声で解説されているモノです。
これ、背面ボード。ここに、アンテナの張り方とか、手入れの仕方、仕様等、印刷されています。確か、昔のテレビなんかも、回路図が印刷されたようなのがあったような・・・。
WOW! 昔の歌謡曲のレコードなんかが出てきました。「わが生涯は火の如く」って、橋幸夫さんですね。聞いてみました。昔ながらの懐かしいいい音が!
多分、私の生まれた頃に買ったんでしょうね。童謡とか、童話の読み聞かせとか、そういうレコードも何枚か出てきました。中には、「ソノシート」とか言って、ペラペラの雑誌の付録・・・みたいなものもありますネ。
そうかと思うと、“Spoken American English" なんていう研究用(?)のレコードも。父は、高校で英語の教員をやってましたので、ステレオでこんなレコードを聞いて勉強しようと思っていた(実際にしていた?)んでしょうかねぇ。
とまぁ、こんな代物です。本体には足が付いていまして、これが一時行方不明でした。母が見つけ出したのはいいんですが、これ、ちゃんと本体に付くかどうか。本来ネジ留めなんですが、もう、強力な接着剤でくっつけるしかないような気もします。その辺は、博物館の方にお任せしましょうか。
なお、搬入先の博物館は、アマチュア無線家のJA4DPL 吉房さんとそのお仲間が開設に向けて準備されている「古民家カフェゆーみん」併設の「ラジオ博物館」(東広島市)です。お世話になります。