冬休み、いくつか「ポチッ」としたものがあります。そのうちの一つが「NanoVNA」。VNAは、Vector Network Analyzerの略ですね。何でも、専門的な測定器で、昔の(今もかな)本格的なものは数百万円もしたようです。今は、中国製の手のひらサイズのものが数千円で買えてしまいます。
こんなモノです(Amazonの商品画像から)。
なかなか高級感のある化粧箱に入ってきました。商品名は金色!
製品は、こんな感じできちんと箱に入っています。本体、USBケーブル2本、SMAコネクタ付きケーブル2本、中継コネクタ1個、ターミナルコネクタ3個、タッチペン、ストラップ……と、必要なものが一通り。
説明書が「メニュー構成図」しかなく、代わりにQRコードが。そこからは、まぁ詳しい使用説明のページに飛んでいくことができます。どっちみち、私のような「アマチュア」無線家にとっては、MFJやRig-Expertの高価なアンテナアナライザーの代わりに使おうと思って買っているわけでして……、「21.000MHzから22.000MHzまでのSWR分布をグラフ化してよ」といった使い方ができれば十分なのです。
とりあえず、説明に従って「較正」を。
「較正」と言っても、そんなに難しい作業ではなく、写真のように入力コネクタに指示された順番にターミナルを付け、上から順番に項目をクリックしていくだけです(と思います)。
さて、テキトウにアンテナをつないでSWR特性を見てみますか。そうそう。その際には、唯一付属していなかったコレが必要です。
SMAオスとMメスの変換コネクタです。NanoVNAとアンテナケーブル、これがないと接続できません。私は、たまたまホイップアンテナ用端子がSMAのハンディー機(ID-51)に外付けアンテナをつなぐために持っていましたので、今回新たに入手する必要はありませんでした。
なお、本体の画面は小さいし、操作の仕方もイマイチよく分からないので、専用のソフト(Windows)をダウンロードしてきて使います。PCとNanoVNAをUSBケーブルでつなぐと仮想COMポートが1つ生成され、そこにソフトを紐づけする感じです。
21MHzの特性を表示させたところ、こうなりました。一応、バンドの全域でSWRはほぼ1.6以下、21.350MHzあたりに同調点があることが分かります。
まだ、箱を開けた初日で、本体の画面上でこれを表示させることができるのか、また、表示させるにはどうすればいいのか、USB-C端子を持つAndroidスマホで使えるアプリはあるのか等、知りたいことも多々あります。SWR以外に、同軸ケーブルの長さの測定や、断線箇所の特定なんかにも使えるそうです。ヒマな時に、また気が向いたら、いろいろ遊んでみようと思っています。