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合格しました!  - 英検準一級 -

昨秋、職場で「受験料全額補助が出るから英検準一級受けへんか~」という話がありました。「合否を問わず、結果の報告不要」というありがたい条件でもあったので、申し込みをしました。1月27日(日)に一次、2月23日(日)に二次がありまして、ラッキーにも合格してしまいました。発表まで、家族以外には全くナイショにしていたのですが、ようやくここに受験記を公開することにします。

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【一次試験】

京都外大が試験会場でした。周りは、ほぼ学生さん。難しかったです。特に、語彙力がないので、4択と言えども「選ぶ」というより「消去法」的に問題を解くしかありませんでした。短文の空所補充は言うに及ばず、長文読解も、大まかな意味は分かるものの、問いに答えるとなると、やはり「消去法」です。終わった感触は、「うゎ~、落ちた! 歯が立たんかった!」でした。2級を取得してから実に35年。まぁ、無理もないでしょう。

さて、翌日、解答が公開されます。とりあえず、答え合わせです。「どうせアカンやろ」と思っていたところ、最初の方、正答が続きます。……かと思いきや、誤答の連続も。英検の情報で比較的信頼できそうなESL Clubの記事にあった表に当てはめてみると、何とも自分では採点のできないライティング以外ではこんな結果になりました。

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リスニングが全くダメなことが分かりますが、リーディングでは目標得点を上回っています。合わせて、目標得点-2点ぐらいなので、ライティングで12点以上もらえていれば、もしかして合格?という光が見えてきました。

2月12日(火)、郵送による通知に先立って、ウェブサイトでの合否結果が発表されます。何と「合格」! 「ブラックボックス」だったライティングは、内容・構成・語彙・文法の4要素のうち、文法以外満点の15点となっていました。まだ、二次があるので、この時点では家族以外にはナイショです。

 

【二次試験】

二次試験は、面接です。英検のウェブページに「バーチャル二次試験」が公開されているので、これを見てイメージをつかみます。4コマ漫画の内容をナレーションした後、関連のあるQ&Aが4問……ですね。一次の結果を見ても分かるように、リスニングに問題があるので、試験官の質問が聞き取れなかったら万事休すです。ただ、ナレーション15点、Q&A20点、それにAtitudeが3点なようですから、まぁ、できるだけナレーションを頑張って、Q&Aでも沈黙はしないようにしましょう。二次試験の合格率は80%~90%と言われ、よほどのことがない限り落ちないとか。そんな噂を信じ、過去問の傾向を予習して当日を迎えます。

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試験会場は、我が母校、立命館大学でした。1級、準1級、2級と、受験級ごとに受付順に控え室で着席します。私は8番目。すぐに携帯は電源を切らされ、首から吊す袋に入れさせられましたから、もう何の勉強もできません。(本やノートなら可ですが。)

さて、試験。着席順に、試験場に案内されます。まず9人が呼ばれ、3つの部屋に振り分けられます。そして受験級や本人の確認。しばらく待って入室。

試験官は、日本人女性。幸運なことに、4枚の絵もQ&Aも、比較的分かりやすい内容でした。こんな感じ。
(1)市で働く女性が会議で「滝を旅行者にPRしよう」と提案をする。
(2)提案が承認され、滝の写真をウェブページに掲載し、PR。
(3)○週間後、滝を訪れる旅行者が増えたのを見て、女性は喜ぶ。
(4)しかし、○ヶ月後、滝の周りにゴミが散乱しているのを目にする。

そして、4つのQ&Aは、
(1)4番目の絵を見て下さい。あなたがこの女性ならどう思うでしょう。
(2)日本は、今後も世界の旅行者の訪れる国であり続けるでしょうか。
(3)ソーシャルメディアは、政策を伝える方法として有効でしょうか。
(4)政府は、観光地の保存に成功していると思いますか。

「淀みなく」とは行きませんでしたが、まぁ、なんとなくこなせたのではないかと思います。さて、3月5日(火)に一次同様ウェブでの合否発表。めでたく合格でした。

 

 【受験後の感想】

35年ぶりの英検受験。「受験料ゼロ」が大きなきっかけでした。そうでなければ受けていません。受験に至る背景というのは、単に英語が好きだから。特に何か「勉強」をした訳ではなく、無線で海外の仲間と英語で話し、海外でも無線をし、そのための書類やウェブページを英語で作成し、時には英語を日本語に訳し……といった趣味の延長が役に立ったのだと思います。

せっかくの無料受験なので、参考書もDVDも何も買いませんでした。買ったところで、毎日仕事に忙殺されていて勉強などするヒマがありませんから。唯一準備をしたのは、ネット上で情報を集めたことでしょうか。いろいろ見ましたが、直前対策としては英検のウェブページと上にも書きましたESL Clubのブログが有効です。さらに、個人の方が書かれた受験記なども参考にさせていただきました。

ほぼ満点をもらったライティング。ESL Clubの模範解答例にある
I think that ~.
There are two reasons support my opinion.
First of all, ~.
Second of all, ~.
According to reasons stated above, I think ~.
という基本的な構成例はオールマイティです。私は、試験場に入るまで駐車場で時間つぶしをしている時にこれをスマホで見つけ、実践ですぐ使うことができました。

成績の悪かったリスニング。原因は何と言っても「焦り」です。どれも、問題文が話される前に、4択の選択肢を一通り読み、聞かれそうな質問を予想しておけるとベストなのです。ところが、次の問題に移るまでの10秒間を、前問の解答だけに費やしてしまうと、心の準備のないまま次の問題が始まり、今回の私のように、「あ~、間に合わへん!」とパニックになってしまいます。

さてさて、証書上のCSEスコアでも分かる通り、そんなに成績のよい合格ではありません。でも、合格は合格。これでいいのです。1級を目指すかって? いやぁ、もういいです。アマチュア無線も2級、漢検も2級、ワープロ検定も2級、英検も2級だった私が、一つ上の級を取れただけで満足。英検準一級の合格率は例年15%程度だとか。自分で自分を褒めてあげることにします。

英検のウェブページに掲載されている「あなたの順位」、これも嬉しいものです。

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