アメリカで希望したコールサインがもらえる『Vanity Callsign』の初日申請者には、1996年12月初旬に新しいコールサインが発給されました。今年の12月で20年が経つわけです。そして、90日前のちょうどこの時期(2016年9月初旬)に20年目の免許更新を迎えることになります。
私も、KI7BOからK7ILになり、20年。更新の申請を済ませました。全過程をスクリーンショットに撮りましたので、備忘録がてらレポートします。
1.ログイン
ULS(Universal Licensing System)のトップページでONLINE FILINGへのログインをします。
これがログイン画面です。ここにFRN(FCC Registration Number)とパスワードを入力して作業を進めます。FRNは自分の免許でもQRZ.comでも確認可能です。パスワードは、過去に何かの申請時にULSのアカウントを作成したことがあれば、設定したはずです。
2.申請事項の記入
ここから、申請内容を記入していきます。私は、この画面で赤枠で囲んだBegin the renewal processというリンクに気付かなかったのですが、右の画像の通り、同じ画面の右端にもWork on this Licenseというウインドウがあって、ここにも親切にRenewというリンクがあります。私はココから進みましたが、同じことだと思います。
FCCの免許は、更新時に住所、氏名に変更がある場合、同時に手続きができます。過去10年間の免許期間にそういった変更があった場合には、Licensee Name and Addressにチェックを入れ、指示に従います。何も変更がなければ、
「申請料や手数料を免除されているか」という問いですが、FCCはアマチュア無線の免許にお金を取りません(Vanityも更新時は無料)から、両方ともNoのままで。
3.確認
ここで、申請内容の確認です。もちろん誤りがあればEDITで修正すればいいのですが、誤りがなければCONTINUE TO CERTIFYです。
4.署名
電子申請ですので、電子署名でOKです。First(名)及びLast(姓)を記入して、ボタンを押せば完了です。
5.申請書の保存
もしも、申請書(Form 605)を印刷したりデータとして残しておきたかったり……という場合には、この画面で可能です。一応私も残しています。なお、PurposeのところにあるROという略号は、『Renewal Only』の申請であることを表しています。
FCCのこのシステムは、かなり洗練され、安定して稼働しています。それが証拠に10年前に更新の手続きをした時と何も変わっていません。しいて言えば、紙ベースの免許の一律送付が廃止されたことぐらいでしょうか。オンラインのデータが正式な免許なのです。どこかの国のように「免許状を見やすい場所に掲出」する義務はありません。上述の更新手続きは、変更事項さえなければ5分で終わります。また、2日後にULSで確認したところ、既に申請内容が反映され、免許の有効期間は2026年になっていました。